竹中さんの頭の中  

 竹中俊さんのお話し会に参加してきた。ネパールの話、全国を1周回った話、ネパールでの感染症にかかった母子のお話を聞いた。スクリーンに映し出された写真に、全て圧倒された。

「こんにちは、竹中俊です」

帽子をかぶった青年が、スクリーン前に立っている。竹中俊とは何者なのか分からずに、誘われるまま会場に入った。

* ネパールの話 *

 彼の話を聞いていくと、ネパールにたどり着いた経緯を聞くことができた。その中で、「明日、雨とか予報にあっても、あれ降らねぇやんと思いながら、そりゃ雲の上で生活をしているのだし、太陽がとともに生活する」という話がおもしろい。

 活動の話では、ある子どもの輪を訪れた時、子どもたちがおかず一杯のご飯をくれたという。しかし、子どもたちは白米のみ。

 その姿を見た彼は、「自分にしてくれた恩は返そう」と決意したという。ネパールでは、ストリートと呼ばれる貧しい地域で育った子ども、親から捨てられた子どもの話を聞いた。

 発達障がいや聴覚障がいは、前世からの徳が足りないことという価値観も衝撃であった。そのような子ども達はどのように暮らしているのか、気になる。

 また、親から捨てられ、食も十分にない。そんな子どもが「僕って幸せだもん、竹中っていう友達ができたからね」と、笑う姿に、「なんでそんなに幸せって言えるんだろう??」という、ネパールで活動してきた彼の思いに触れることができる講演会でもあった。

* 他の活動 *

 ネパールでは、妊娠できる年齢になるとすぐに結婚するという。だから、子どもは多い。けど、捨てられる子どももいる。「乞食してくるね~」という笑顔で言ってくる子どもは、路上では苦しんでるふりをするという。

 子どもの方が乞食の時にお金をもらいやすい。だから、一緒にいた方がいい。そんな母親のために、紅茶の販売も手掛けている。

 また、大阪では子ども食堂の支援をしている。若者の死亡率が、自殺であることをあげ、夏休み明けの9月1日がもっとも起きやすくなることに触れた。

それは、世帯年収300万円以下の家庭、や*相対的貧困*と呼ばれる家庭では、「体験活動」の機会が、他の家庭と比べて少ない。

そうなると、そのような家庭の子どもは、「自分と周りは違う」という感じを抱くいう。その経緯から、体験の場を増やすキャンプも行っている。